動物系のファームをやってみたいなと思った経験はないでしょうか?
私もそのうちのひとりで、今回NZで酪農で働くチャンスがあったため挑戦してみました。
実はWWOFFで少しやったことはあるのですが、どちらかと言うとホームステイに近い感じだったので、本当の意味での家畜のファームジョブをしたことがありませんでした。
結論から言うと、私はトライアルの時点で酪農で働くことをやめました。
なぜなら、3ヶ月延長の対象外、車がないと食料を買いにいけない、wifiがないと言う、全く酪農とは関係ない3点が主な理由です。
もしこの3点に問題無かったら続けようと思ってました。1ヶ月だけは頑張ってみようかなって思っていましたが、オーナーさんは5月いっぱいまで働いてほしいと言うことだったので、ここで働くことは諦めました。
しかし全くの初心者で雇ってくれたのはすごくありがたかったです。
ずっと興味あった酪農の仕事を少しでも触れられて良かったと思います。
と言うわけで、仕事なしの生活がまたスタートします笑
酪農ファームに興味がある方もいらっしゃると思うので、今回はNZの酪農ファームについて紹介していこうと思います😊
もくじ
酪農ファームの仕事の流れ
朝5時〜8時半ごろ、14時から17時ごろまで働く計7時間。旅館の仲居さんのスケジュールのように中抜け休みがありました。
給料は17.70ドル(NZの最低時給。2020年)
牛を牛舎に連れてくる人、搾乳機のカップを牛の乳首につける作業をする人、搾乳機を外し牛を牛舎から外に出す人の3つのポジションに別れています。
牛さんが回転寿司のようにくるくるベルトコンベアーに乗って自動的に回るため、作業する人自身がしゃがみこんだり移動したりする必要がないのが、ここのファームの良いところと従業員は言ってました。
一列に並んでる牛さん達を一頭ずつ搾乳機を付けに行かなければならない所もあるそうです。
どこで見つけたの?
backpackerboad というサイトで見つけました。
ここは名前の通り、バックパッカー向けに仕事を掲載しているため、短期の仕事を見つけやすく、とても使いやすかったです!
milker(搾乳者?)としての募集で、動物系のファームの仕事してみたいと思い応募したら、1週間後あたりに返信が返って来ました。
オーナーに3〜4日ほど半日働いてみて、実際長く働くか決めてと言われました。私は1日で終わってしまいましたが…(ごめんなさい)
酪農ファームで良かったこと
ひとり一部屋を使えて、しかも格安
アコモデーション付きのファームでした。1週間のうち3時間分が差し引かれます。よって1週間約54ドル!激安。
ところがwifiがないところが難点でした。普段ならwifiない生活も楽しもうと思うのですが、今回はワーホリしながらリモートワークと言うのが目標だったため、私には難しかったです( ; ; )
脱wifiを目指してる人にはかなりオススメの場所です!
車を持っていたら便利で住みやすい。Taupoより20kmの田舎町
バッパーだと夜中飲んで騒いでる人が居て寝られないことも多々あるのではないでしょうか?
しかし、ここはTaupoから20km離れた田舎町。
ここは隣の家も農場、その隣も農場なので(笑)、夜中も静かで月明かりがなければ満天の星空を見ることができます。
牛乳がもらえる
しぼりたての牛乳をタンクからもらえるとのこと。
しかし成分調整してないため、お腹壊す可能性もあるかもしれないそうです。
しばらく住むなら飲んでましたが、私はここのファームを離れた後はすぐ違う街へ出発しようと思っていたので飲むのはやめました。バスで下痢になったら嫌だからね^^;
動物が好きならパラダイス
しばらく仕事をこなすと、牛それぞれの性格がわかってくるそうです。
もっとご飯食べたいからもう2周目周ろうとする牛や、いつまでたっても搾乳機に慣れない牛など。
「牛舎に来るまでの足取りは遅いけど、なぜか列に並ぶのは早いからいつも一番乗り」という牛さんがいると言うのを聞いて、思わず笑ってしまった。かわいい😂
酪農ファームで辛かったこと
一人に対する責任が重大
大袈裟かもしれませんが、私はそう感じました。
流れ作業なので、途中でトイレにいくことができないのも辛く感じたポイントのひとつ。
NZではゆるく仕事を楽しみながら生活したいと思っていたので、なんだか違うなぁと思いました。
作業しながら音楽が聴けない
これは日本で働いてる時はありえないことですが、海外では作業中音楽を聞くことができます(接客業は除く)
しかし、酪農ファームでは搾乳機がちゃんと吸引できてないとき空気が漏れてる音を聞いたりしなければなりません。
もしずっと空気が漏れっぱなしだと、搾乳機が全部壊れてしまうそうです。搾乳機はとても高価なので気を付けなければなりません。
動物相手なので仕方ない!うんちとおしっこが降ってくる
私はちゃんとした防水の作業着を持っておらず、長靴とエプロンだけではカバーできませんでした。
気がつけばパーカーはうんちがべっとり💩
動物相手なので仕方ないのですが😫私には少し覚悟が足りなかったようです…
酪農家さんたちはこうして大変な思いをしながらも、私たちの食卓に欠かせない牛乳を絞っているのだなぁと。チープな感想で申し訳ない…。
少し悪い印象を与えてしまったかもしれませんが、実は日本の酪農さんは大変&辛いと言うイメージがだいぶ払拭されてきているそうです!
ここのオーナーも来週はバケーションを取ると行って2週間休みがあるらしいですよ✨
牛さんに蹴られそうになる
こればかりは慣れですが、私が慣れない手つきでモタモタ搾乳機をつけようとすると牛さんが後ろ蹴りしてきます。
なので当たらないよう、牛さんの足の間に立つこと。そして覗き込むようにつけようとしないこと^^;
wifiがない
実はこれが一番引っかかっていたことです。
酪農のためにデーターをいっぱい買い込んだのですが、PCを使ってブログ書いたりしていると、1日で1GBは簡単になくなってしまうことに気がつきました。
なので、ちょっとした検索程度しか使うことができないことが判明。さらにYoutubeなどの動画は、さらに容量がなくなるので、通常より控えなければならないと言うのが少し苦痛でした。
なぜなら、休みの時間は勉強したりリモートワークをしようと思っていたからです。
そもそも今回のワーホリは『NZの仕事兼リモートワーク』を目標にしてたので、wifiなしは私にとってありえないことでした。
3ヶ月延長できる条件に当てはまらない
NZのワーホリはシーズナルジョブを3ヶ月すれば、3ヶ月延長できる権利をもらえます。酪農で3ヶ月働いて、3ヶ月延長した分やってみたかったキウイファームできればいいなと思っていましたが、酪農は対象外でした!
なので酪農に長く働く理由がほとんどなくなりました。
車がないと不便
Taupoの町から20km先に農場があるため、車を持ってない私は、誰かが町に行くタイミングで乗せてもらわないと買い出しに行けないのです。
休日はさらに暇になるのは容易に想像できました。なぜならwifiもないのです。。
私の暇つぶしグッズはオカリナしかありませんw(初めの頃は「オカリナ極めるか!」と気合いを入れてましたが…笑)
酪農ファームで学んだこと
私が知らないことがたくさんあったので貴重な経験となりました。
日本の牛に比べてミルクの出る量が少ないとのこと。実はこれが本来の姿らしい。NZの農場は広く自然に近い状態で生活しています。食べているものは牧草や少しの大豆のみ。
また、オスが生まれたらある程度育てて食肉用になってしまうそうです。なのでオスの子牛達はリアルドナドナを味わいます😅売られたホルスタインのオスの牛さんは、国産牛となって売られるそうです。ちなみに『和牛』として売られている牛肉は、食肉用として育てられた牛のみで、値段もかなり違うとのこと。
NZの今の時期は雨量が少ないため草が枯れてしまうため、草が元気なうちに食料を溜め込むそうです。今の雨量が少ない時期から冬までの分です。ここが日本の酪農と違う点だそうです。
後余談ですが、ここの牛さん達は私が知ってる牛糞とは違い、かなり軟便でした。それはもう…うんちなのにおしっこのように流れてきます。滝のように。
なぜかと言うと、ミルクをいっぱい出すために、牛はかなり多く水を飲むらしいです。
なぜここまでの情報が聞けたかと言うと、ひとり日本人の従業員の方がいたからです!彼は日本でも酪農をしていたそうです。日本とNZの酪農を比較できたらもっと仕事が楽しくなりそうだ…!
と言うわけで、これで私の超短い酪農ファームの仕事は終わりですw
再び次の街へ